トレールバイクとは、山道など未舗装路を走るための丈夫で軽量なバイクのことで、オフロードバイクと同じ意味である。トレールバイクは、パリ・ダカール・ラリーなどで脚光を浴び、注目されるようになった。近年は、オフロードバイクとしてのスタイルを守りながら、ボディ剛性を高め、スポーツモデルのエンジンを積んだオンロード重視のトレールバイクが主流である。 「トレール」という名前は、ヤマハが国産で初の公道用オフロード市販車として発表したトレール250DT-1にも用いられている。DTとはデュアルパーパス・トレール(Dualpurpose Trail)の略である。 DTが発表された1968年当時、トレールというジャンルは国内では確立されておらず、DTの開発は困難であったが、3つのポイントを重点的な開発方針として定めた。 その3つのポイントとは、 1)狭い山道を走行できるよう、車幅をできるだけスリムに 2)車重は100キロ以下に 3)エンジントルクをできるだけ大きくする というものであった。 このポイントに沿って開発されたDTは、第14回東京モーターショーで発表され、新しいジャンルのバイクとして、大いに注目を集めた。輸出用に開発されたDTであるが、国内でも相当数売れ、トレールというジャンルが確立されるに至った。DTシリーズは現在も生産されているが、日本国内では販売されていない。